経済の現状

仕事の基本


我々は、子供のころから基本は大切だ。とにかく、基本だけはしっかりと躾けておけ。
子供は嫌がるし、聞きはしない。でも、基本ができていないといざという時困るからな。
教えるのは、基本だけにして、後は自分で考えさせろともね、教えられた。それが指導の原則。
なぜ、基本が大切なのか…。
第一に、人は、間違いをする。特にうっかりミスをする。
第二に、考える速度より、記録する速度は遅い。
第三に、人はすぐ忘れる。いっぺんに沢山の事は覚えられない。ふつう三つ以上の事は覚えられない。覚えてもすぐ忘れる。
第四に、一度にたくさんの事はできない。同時に二つ以上の事はできない。
第五にインプットとアウトプットは、同時にできない。聞く事と話す事は同時にできない。
第六に、全ての要件を漏れなく、正確に伝える事はできない。
第七に、全ての項目を聴き取れない。集中力には波があり、三割程度しか集中できない。必ず抜け漏れが生じる。
第八に、わからなくなったら、嘘をつく。誤魔化す。わかっているふりをする。
第九に、異常な事は、沢山の事に紛れ込んでいて見抜けない。全ての事を予測する事は不可能だから。必ず不確かな事や決まっていない事が紛れ込んでいる。
第十に、最初に整理しておかないと、用意や準備はできない。
第十一に、自分の限界はわからない。やってみなければわからない。
第十二に、最初の原因は、つまらない嘘、怠惰な気持ち、返せない額ではない。
第十三に、人は、間違えてっても経験を重視する。失敗しても、懲りずに同じことをする。だから何度でも、わかっているのに、同じミスを繰り返す。毎年、毎年、わかっているのに、同じことをやって、同じミスを繰り返す。頭の中をリセットできない。スポーツがそうだろ。こういう場合は、一度、原点からやり直すしかない。変な癖をつけるとなかなか治らない。
以上の事が、一般、普通は出来ない。絶対にできないとは言わないが、できないとし言う事を前提として考える。
だから自分はできると思わない事。できないからどうやってミスを防ぐかを考える。工夫する。それが基本。
つまり、習慣にする。家を出る時、車を運転する時、自分なりの手順を習慣として覚えておくと、どこから抜いた時、なんか違和感を感じる。習慣として体に覚えさせる。最初に変な癖をつけると同じところで間違うようになるから気を付ける。
これだけのことができない。大変だよね。だから、工夫なと間違いやミスは防げない。だから、形、経験的に体、動作に覚えさせる。それが基本動作。
先ず確認、報告、記録が基本。後、道具を工夫する。後、一連の基本動作ね。

レストランに行くとわかるでしょ。客から注文を聞いてそれを間違いなく厨房に伝え。順序よく、客に提供して間違いなく会計を終わらせる。一見簡単層だけで難しい。だからウェイター、ウェイトレスは、いろいろと考え準備する。まず、メニュー。メニューを予めお客様に準備する。ウェイターは、予めメニューの内容を確認してお客様から質問された時に困らないようにす。メニューを渡したら、お客様の注文票を準備しておいてお客様の注文を待つ。お客様が料理が決まったら、注文票にお客様の注文、細かい要件を聴いて注文票の余白に書き込む。こんな風に一連の動作を予め決めて間違いがないようにする。それでも、間違うから、事前にマニュアルを準備してウェイターを教育しておく。ただ、ここまでやってしまうと間違わないかもしれないけど、ウェイターは、何も考えなくなってしまうし、成長もしなくなる。単なる機械になる。だから、基本だけ教えて自分で学ぶように仕向けるのが本道。


仕事の基本は、当然できて当たり前な事とされる。だから、仕事の基本を教わり身につけられる期間というのは、意外と短い。そして、その期間を過ぎるとできて当たり前、常識と見なされるから、教わるのが難しくなる。なるべく早い時期に身につけよう。基本は、万人が出来て当たり前、わかっていて当然という事だから覚えようとするとそれを程難しくないけど、しらけ世代は、馬鹿にしていい加減、適当にしていたから、定年間際だというので、いい加減、適当、その影響は、会社の隅々にまで及び、組織が上手く機能しなくなるまでになっている。仕事の基本を覚えておかないとどこに行っても通用しなくなるから、その点は、よくよく心するように。

基本は、誰にでもできる事。簡単な事を反復繰り返す事で経験的に身に着ける。毎日毎日、同じ時間に同じように報告する。
だから、退屈で、つまらない。だから、面倒くさくなって、途中でいい加減になり易い。馴れたころが一番危ない。一度、手を抜くと最初からやり直しになる。飽きずに繰り返す事が肝要。

弱い心との戦いだからな。簡単な事だから、嘘つく事、言い訳や誤魔化す事を覚えると、どんどん悪くなって、犯罪者、落伍者になる。
だから、嘘は泥棒の始まりと厳しく躾けられた。
半沢直樹を見てもわかるだろ。

最初は、つまらない嘘。使い込みだって最初は、返せない額ではない。それがだんだん、だんだん大きくなって終いには、返せない額まで膨れ上がる。そうなると開き直って本当の悪になる。だから、悪い目は小さいうちに摘めと。
半沢直樹を見ながら親父たちの教えを思い出した。
何事も基本だ。嘘は問題だけど、嘘を辿っていけばつまらない事。基本に行きつく。だから、基本だけは、叩き込めと。
弱い心との戦い。反省すると未だに親父の言いつけが守れないでいる。この歳をとって(笑)。言うは易し、行うは難しだよ。
恥ずかしい限りだね。いつも、いつも反省するんだ。基本が出来たら大したものさ。


まず、仕事の基本で一番大切なのは、仕事の始動部分。ここは、ゲームでいえば、初期設定にあたるから、ここをクリアないとゲームは始まらない。初期設定の画面にしてもいいくらい体制な部分。ただ、ここもしらけ世代は、いい加減、適当、だらしなくしてきたから、曖昧にしか教えていないと思う。教えられないの…。
基本は、最初はできなくて当たり前、わからなくて当たり前なのだが、一定の期間がたつとできて当たり前、わかって当たり前な事に変質するから、歳をとると聞きづらくなる。
だから、基本ができないのは、若い時の特権なんだからどしどし聞いてこいというのが、先輩たちの基本的姿勢。今でも、基本がわかっていないと解ると途端に丁寧に教えてくれるベテランはいる。それは過去の名残だと思う。
逆に意味もなく急に怒り出す先輩はわかっていないと思えとも教えられた。それ以上深追いすると傷つくのはお前だからなと。

一流料亭と大衆食堂の違いは、一流料亭は、最初は何も知らない、できない、わからっていないという前提で初歩から躾ける。それに対して、大衆食堂は、最初からできるだろう、わかっているだろうとあたかも相手を尊重した態度をとりながら、後から初歩的なミスを犯した時叱る。これでは叱られた側は、屈辱感しか感じなくなる。尊重しているようで実は尊重していない。単に面倒くさがっているだけである。

初動は、確認から入る。指示や決定が出されたら先ずその確認から入る。
基本は、その場で口頭で確認。(できればメモを取る)即日、文書にて確認。ここでいう文書はメモ程度、粗書き、雑なものでいい。完成度は求めない。なぜならば、確認という行為を通して相手の真意を理解すると同時に、仕事の要点を頭で理解し、構想、仕様を設定する段階だから。完成度が高すぎるとかえって弊害になる。
項目を上げて、一つひとつ確認しながら登録していく。それが初期設定。
初動を覚えないと仕事の設定ができないから仕事に着手できずに、時間だけが過ぎていくという状態になる。どうしていいかわからないとパニックに陥って常軌を逸した行動を招く。わからなくなったら、聞く。確認をとる。少なくとも最初に確認がとれるように設定をしておく。

最初に確認が取れないと待ち状態になり、仕事のイニシアチブがとれなくなる。いずれにしろ言われた事しかできなくなる。
日をおけばおくほど、記憶も曖昧になり、考えも変わってしまうから、確認が取れなくなる。どうしても、自分の独断が入りやすくなるが、自分は相手の考えに基づいていると錯覚しているから。我が強くなる。
確認がとれなければ仕事に着手できない。ダラダラと先延ばしすることになる。うっかり忘れてしまう原因ともなる。しかし仕事は忘れたでは許されない。仕事が滞れば信用を失う。
また、その日ならメモ程度、粗いもの、雑なものでも許されるけど、日がたつと時間がたったなりに整理したものが求められる。そうなると、自分の考えや我が強くなり。相手の真意を確認するのが難しくなる。故に、確認は、即日、お客様ならその場で確認する癖をつける。
そうしないと、相手に確認できなくなり、抜け、漏れ、忘れの原因となる。これも不正や致命的なミスをうむ原因となる。即日、確認、報告しておかないと確認のタイミングをなくし、聞き返したり、頭の中を整理、あるいは、注文を確認できづに取り違えたり、思い違い、是正できず。仕様を作ることができなくなる。
確認が出来なければ独善的になる。要するに、相手、クライアント、ユーザーとの間に断絶が生じる。要は、自分勝手な妄想に基づいて仕事をする様に、あるいは、せざるを得ないような状況に追い込まれる。
新人の間違え多くは基本動作から生じやすいが原因がわかりにくく、自覚する事が難しくも叱られたという屈辱感しか残らない場合がある。これは当人にとっても会社にとっても不幸な事。その原因が確認を怠たった事とは誰しも考えにくいだろう。僕らは、そう躾けられてきた。確認を怠ると致命的なミスや不正を招くぞと。
基本を軽く考えていると致命的になる。一生立ち直れなくなるからな。兎に角、基本を覚えろ。
一度聞いただけで指示を理解することはできない。聞くだけでは相手に言っていることを自分のものにできないということを肝に銘じておくこと。
指示されたり、決められたら即日確認する習慣をつける。
簡単な確認を怠っただけで致命的なミスにつながることがある。簡単なミスだけに当人が受けるダメージも大きい。即日報告、即日確認の習慣が支店長にも担当にもあれば、つまらないミスで致命的な失敗をする事も防げぐ事の可能となる。
年寄りを見ればわかるだろう。即日確認しないから確認するタイミングを逃してグズグズと仕事を先延ばししてしまう。些細なことだから当人は気が付かない。自覚できない。それで結果的に嘘をついたことになる。
億劫がって手を抜くと後で悔やむことになる。だから、即日報告、即日確認は厳しくしつけられた。
面倒くさいと部下の報告を聞かなかったり、確認しなかったりするのは、上長が最もしてはならない怠慢だ。昔は、部下が帰ってきて報告するまで待っている上長が大勢いたけどね。しらけ世代の連中は、面倒くさがってやらなかったために、だらしがなくなった。
とにかく、専務から指示されたその場で確認、即日確認を怠らないようにね。

仕事のできる者は、躾が出来ていて、基本に忠実。逆にいえば、仕事のできないものは躾が悪いし、基本ができていない。
その場で口頭にて確認、即日、文書にて確認。確認する過程で相手の真意を理解し、仕事を構想を練る。一連の行為で話を仕事に置き換え、頭を仕事モードに切り替える。

最初に優しくしといて後で厳しくしたら耐えられないが、最初に厳しくして後で優しくすれば、後輩は、やる気を出す。

基本は一定期間たつとできて当たり前、わかっていて当たり前な事になる。そうななると歳をとってから基本を学ぶのは精神的にきつくなる。それが成長を阻むのである。変化を拒むのである。

基本には形があるから、マニュアル化すればいいという考え方もある。現に多くの大衆食堂は、チェーン化する過程で接客をマニュアル化してきた。それでサービスの品質は、一定水準を維持できるようにはなった。しかし、マニュアルは、形で教える為に、本質が伝われにくい。やはり、man to man 一対一の指導が基本だろう。

まずしっかりと仕事の土台を作っておく。
ここが肝心だからね。指示を受けたら即日要点を箇条書きにしてまとめ。発案者、キーマンの確認を受ける。その上で相手の要求にそって趣意書を作成して主旨、目的を確認し、注文があればとっておく。次に、最終形を想定して要件定義をして、指示者の合意を得る。その上で、仕事の段取りをつけて成果物、作業洗い出す。こんな形で速やかに仕事に着手できれば余裕をもって仕事を進められる。即日、確認しておかないと時機を失うからね。気を付けて。本来は即日か一両日でないと確認はとれないんだけどね。

最初が肝心だからね。最初は丁寧にね。少し厚いくらいで。
出だしをあいまいにすると後が続かないし、最初がだらしないと全てだらしなくなり、けじめがなくなるから。
指示の内容をよく聞いて、主旨、目的を正しく認識する。専務の要求を確認し、整理してから自分なりの仕事の仕様を作り、専務に確認をしてから作業に着手する。そうしないと仕事が取り留めなくなるから。最初は粗書きでいいから、要点を箇条書きにした程度、専務に確認する。

まず要求定義。次に要件定義。ここで仕事の土台を作る。

クライアントの要求をよく聞く。そして、クライアントが本当に求めているのかを明らかにしていく。
システムの世界では、クライアントは、自分が本当に求めているものをわかっているとは限らないという前提で始まる。
だから、クライアントの話をよく聞く。クライアントが本当に求めている者は何かを洗い出していく。
そして、要求定義を発展させ、自分の考え方針によって要件定義を設定していく。クライアントの意志の共有がこの段階の目的となる。
要求定義は、クライアントの意志の確認でもある。

目的に基づいて作業仕様を作る。その意味では、目的を設定するのが、仕事を割り出すより先。
まず目的を設定し、目的から作業を洗い出す。
例えば、いつ頃に、何に使いたいか等から最終ゴールをいつどのような形にするかなどの目処を付ける、その上で最終ゴールをイメージし、終点をいつ頃にするかの目処を立てる。

クライアントは、大体一か月で概念設計をして三か月に目処を付けたいと言っていた。
この辺で仕事の概要、構成がつかめるだろ。
この辺をクライアントに確認して、大枠を作れば、仕事の全体像が見えてくるだろ。そこまでを少なくとも今日中にやれば、いくつの段落、段階でやるか大体見えてくる。
基準となるイベント(会議)をどこに配置して仕事を区切るかを決めればね。
その辺でわからなければこちらに聞いて。
後は、関係部署と、どんな組織体制でやるかをTOPに確認するんだな。
そうすれば自分の立ち位置やるべき事も見えてくるはずだよ。松浦さんとうまく連携する事だね。
ポイントを抑えれば絵が描けるはずだよ。

クライアントの考えを整理しながら要求定義を纏める。要求定義を発展させる過程で要件定義を作成する。

先ず要件定義に必要な項目上げる。レジメでもいい。それで骨格を作る。骨格は、最終成果物に重ねていく。
項目を上げる事で自分の構想の土台構成を確認する。同時に、項目を確認する事でクライアントとの共通基盤を作り上げる。

要件定義をしようとした場合、ゴールを設定する必要がある。少なくとも最終成果物がイメージできないとその後の作業、即ち、段取りが組めない。その意味では、要件定義は、要求定義の発展形と見なしていい。ゴールの基本的要件は、五W一Hを満たしていなければならない。
要件定義は、ゴールの設定から始まる。つまり、終点を明らかにする事である。
始点と終点の設定、それが、要件定義の骨格を作る。始点と終点の確認が最初である。
その上で簡単に当座の作業を洗い出す。それは計画を繋ぐ為である。

次に、作業の洗い出しにかかる。作業を洗い出しながら。関係部署を洗い出し、組織体制づくりをしていく。
その上で成果物の一覧表、リストを作成する。成果物から作業を洗い出し、作業仕様を構築していく。
そして、概要とコンセプトを設定していく。

初期設定がされたら、次に重要となるのがコンセプト、方針である。

クライアント、関係者を落ち着かせるためには、作業段取り、つまり、足下に落とせ。
クライアントは、結論に向かい、また、部分を誇張する性向がある。故に、相手に工程を伝え、段取りを伝える事で、落ち着かせる。
同時に、ここの要素を時間割にはめ込む事で、意見の対立を未然に防ぐように仕組む。そうしないと願望。希望を統合する事はできない。
八月考える事を一月に考えても意味がない。捉われない事である。
インフラストラクチャー、計画が全体を統制するようになる。計画に力あり。



任せられたら事前の打ち合わせと事後の報告を入念にやるようになる。それが本当に任せるという事。


自分を嫌いになっては駄目だよ。自分を正すの自分だからな。自分が信じられなくなったら、自分を正すこともできなくなるからな。自分のいいところだけでなく、自分の嫌なところも一旦受け入れような。決めつけは駄目だよ。自分が嫌だ、駄目だと思っているだけで本当に欠点、短所とは限らないじゃないか。欠点も見ようによっては長所にもなるし、長所も欠点にもなる。劣等感は毒にも薬もなる。おまえの問題は心、気持ちの問題だし、故意だとか、意地が悪いといった悪質なものではなく、心や気持ちの弱さだ。だから、気持ちや心を鍛えれば必ず治る。
これが、目が見えないとか手がないというような治せないではない。
その時、大切なのは、自分。だから、自分を信じて。治すという強い意志を持てば治る。ただ、逃げては駄目。自分から、逃げても無駄。だから、自分を直視し、対決しよう。弱い自分に勝つ。
今なら、深刻にならないよ。

おまえは、性格から直せというのではないからまだまし。性格から直すというのは大変だからな。強いて言えば、ズボラとか、いい加減、だらしがないというところかもしれんが。ズボラなのは、俺の方かのしれんからな。根っからズボラ、いい加減には見えない。何かきっかけがあったのかもな。よく聞き取れなくて聞き返したら怒鳴られて聞き返すのが怖くなったとかね。それが解ると早いと思うのだけど。根っこは人に言えないようなたわいのない事さ。でもそれがね。
いい子と言うのが原因にもなりうる。仕事はね、自分と向き合って自分を変えていかなければならない時がある。問題はどう変えたらいいかわからない事だよね。
地を先ず出す事だけど。地というのはヤンチャなところなんだよ。例えば、社長、ここ変えたほうがいいよとか。ここ駄目だよとかね。相手の逆鱗に触れたりしかねないし、一度、口に出したら引っ込みがつかなくなる。でも、地を出さないとね。仕事はできない。今の子は地を出さずに自分を殺している。そうすると性格、ゆがんでくるからね。一人ひとりの地を出させようとするんだけど、結構、頑固だよな。自分を直視する勇気を持とう。
厭だなっとか、面倒くさいなとか、やりたくないななんってしょっちゅう思うよ。当たり前じゃない。年取るとなおさらな。そんなこと隠してもしょうがないさ。
昔、親父が言ってたよ。成功する秘訣は、馬鹿利巧じゃない。厚顔無恥だって。付け加えて俺にはできないって。何いてやがるっておもうよな。要するに、何事にも動じないくらい図太くなれということかな。
いい子でいけないわけではないけど仕事では、図々しいとか、図太いとか、しつこいとか、鈍い、鈍感とか友達からは嫌われるようなところが求められることがるからな。そこは、割り切りしかないけど、一度、話してみないとね。でも、自分を出せよ。隠さず。俺の前なら泣いてもいいんだよ。
無理をせずボチボチな。

簡単なミス。うっかりミス、不注意や、怠慢によるミスは、言い訳ができない。嘘をつくか、ごまかすか、謝るしかない。
謝るしかないといっても、謝ればいいというわけではないからな。同じミスが度重なると謝っても許してくれなくなる。だから嘘をつくようになる。でも、嘘をついたらお終いだからな。
だから、怖い。
たどっていくと基本ができていないことが原因である場合が多い。だから、基本に戻ってやり直せばいいのだけど、その基本が教えられていない場合がある。その時は初歩から教わるようにする。
間違えを犯させないためには、基本を最初に教えておけとくどいほど言われ、基本ができていなければ経営者の責任とまで言われたものさ。
基本と道理を躾けておかないのは罪作りだ。基本は、繰り返し教えないと身につかない。一回聞いたくらいでは覚えないよ。道理は、誰が聞いても当たり前なことだから馬鹿にするが実際、実行しようとするとなかなかできない。一二度痛い思いをしないと、解らない。その時のために、道理を教えておけ。どうせ、口で言ったてわかりはしない。そのうち、失敗して泣きをみるから、その時、困らないように、道理を教えておけ。そうしないと若いのは承服しないで反発するだけだから。
失敗した時、言い訳や嘘、ごまかし、口答えをさせるな。言い訳の仕方や嘘のつき方を覚えたら、後々、厄介なことになるぞ。
まず、率直に、自分のミスはミスと認める。どこに、間違いがあたかがわかれば、改めるの簡単だ。嘘やごまかしがあると粗ラメようがない。嘘やごまかしは自殺行為だからな。
失敗は、いやな思いをして改める。それしかない。だから、母親は、子供が間違った事をしたら、烈火のごとく怒る。母親だから。子供に、小さいうち嫌な思いをさせて大きくなって間違いを犯さないように躾けている。
子供のころ、若い頃、失敗を恐れてはいけない。なぜなら、失敗から学ぶから。小さな過ち、失敗をさせなさい。そうしないと大きくなってから、取り返しのつかない失敗をする。そう教えられてきた。優しくすることは容易い。厳しくするのは辛い。でも、将来、子供が社会に出てから困らないように、厳ししつけるのが本当の親の愛だと。
だから、母親は、本当のこと言いなさい。自分にだけは嘘つかないでと叱る。
嘘は泥棒の始まり。仲間は、嘘つかれたり、隠し事をされるのを一番嫌う。それが道理。
たとえ、最初はわからなくても人としての道理を教えておけ。それは、失敗した時にわかる。それまでは、ウルさいな、うとうしいな、うざいぐるいにしか受け取らない。ただ、自分が痛い目にあった解る。若いうちなら立ちなれるから。そうしておかないとただ反発するだけで納得させるこちができないよ。あえて嫌な思いをさせておけ。
岸本。なんで嘘をついた。それは、嘘をつかなければならない事になったからだよ。その根本の間違えを正さなければ。だったら嘘は嘘と認めよう。罰はされたんだから。基本にもう一度立ち返ろう。
基本は、一度やったくらいでは身につかない。言われたこと、言われた通り、しかも、同じことを、何度も何度も繰り返しやらないと身につかないからな。くどいくらいね。辛抱第一。理屈ではない。道理なんだよ。


仕事は、一人ではできない。
作業には、順序・手順がある。
作業は、一連の流れに基づいてされる。
仕事には、始まりと終わりがある。
全ての作業は繋がっていなければならない。
仕事は一つの全体を持つ。
仕事、作業には、一つの中心がある。中心は一つでなければならない。
先ず、この事を念頭に置こう。

だから、最初は、初期設定。始まりの部分を作る。始まりの部分は、ゴール。即ち、終点によって制約される。だから、ある程度、終点をイメージする必要がある。それが構想。

組織的に手順に従って作業を進める関係上、仕事には、段階を設定する事が求められる。

最初の段階は、まず仕事の土台を作る。まず、仕事の中心が誰かを悪らかにする。中心から目的や方針が定まる。
中心が定まったら、役割分担を決めていく。そのうえで、先ず、中心となるメンバーで初期設定をする。
初期設定は、主旨、目的、方針、基本的な考え方。コンセプト。ゴールのイメージ(構想)などである。
特に、初期設定は、全ての始点となるから、主要メンバーは、自分の考えをよく出す。仕事を推進していくうえでの熱量(エネルギー)を蓄える部分であるから、中心の話を聞いて納得がいくまで話し合い、先々話が違うという事のないよう、考え方を共有する。
この点が欠けている場合があり。この点が不十分だと途中で目標を見失ったり、息が続かなくなる。
いい加減にしないよう。仕事を実践する為には、決断と行動が求められる。概念を概念の段階にとどめていたら、仕事は始まらない。どこから、どの様に着手するか。それが明確になる様に進めて行く。

仕事は一連の作業であるから、一度、スタートを切ったら前後の作業をしっかり確認し、つながりをわかるようにしておく。もし、頓挫しそうになった場合、仕事のつながりを辿って間違いを探す。追跡が出来なくなったり、作業と作業のつながりが切れていると全体に影響が及ぶ。
必ず、前回の結論の確認と次回までにやってくることを確認する事を怠らない。一部でも前回の結論がわからない状態になる仕事は、そこから破綻する。なぜならば、仕事は独りでやっているわけではないからである。

中心と離れた別組織をつくれば、その時点で仕事は分裂する。
私兵を養う事は、叛逆の兆しである。
組織の目的は一つでなければならない。要かなめの人間は、ベクトルを中心に合わせる。中心がブレなければ組織の統制は失われない。
現在の会社の中心は専務である。

仕事と仕事を繋ぐのはイベントである。仕事と仕事がうまくつながらないと組織は分解する。繋ぎの部分を明確にしておく必要がある。

まず、中心の話を聞いて自分なりの問題意識を持つ。
中心の話を聞きながら、この会社の問題点はどこにあるんだろうとか。世の中の動き変化に対してどう対応すべきかとか、どのような事が会社に求められているのだろうかとか、今、中心が望んでいる人事制度はなにかとか、自分なりの問題設定をする。この点が重要なんだよ。
ここをしっかりさせる事で、専務と共通認識に立つ。
出だしは、志だからね。独善や学術的なものではなく。実利的、実用的、現実的でなければならない。戦略とは何ぞやではなく。わが社は、どの様な戦略をとるべきかというように、合目的的、つまり、目的を明確にする必要がある。
目的は、中心の意志にあるから、専務の意志に反するわけにはいかない。だから、専務の話をよく聞いてそれを自分なりの問題意識に昇華する必要がある。
俺が正しいんだから、自分がやりたいことに専務は従えばいいというのは、独善であり、極めて危険な思想だ。組織を分裂させてしまう。会社は、政治的組織ではなく。経済的組織だからね。その点を忘れないように。
会社をよくするためには、何か、会社のメリットとなるか。それを明確にすれば、道理から外れる事はない。
会社は合目的な主体であり、今のツバメの目的は、中心が決める。だから、中心の話をよく聞いて自分なりの問題意識に転化する。
問題意識を形成する処は、自分を出さないとね。熱っぽくなる。問題を摘出する部分だからね。相手は厭がるところ。なにせ、悪い所や、過去の失敗、間違いを指摘する。だから、相手を怒らせる可能性が多分にあるからその点は注意が必要だけど、ここで臆病になると本来の目的や意味がなくなる。問題を敵失する際は、合わせて、対策も言う必要がある。つまり、診断だけでは駄目で、処方箋も書かなければならない。
だから一足飛びにそこまで行けないから、先ず、問題点を共有する処から始める。そして、相手に何が何でも最後までやり抜く、強い意志を示す。自分の信頼を確固たるものにするところだからね。最初から、逃げ腰、弱腰では、相手の信頼は勝ち取れない。
それと解決する為にはも時間がかかる。仕事を最後までやり抜くための、エネルギーを注入する処だからさ。自分の所信をしっかり伝える。
ここをこうした方がいいですよ。ここは改めた方がいいですよ。こういうところは駄目です。というようなところ。本音が出ないといけない。だから、粗野で乱暴になる。やんちゃな処ね。逆にいうと攻撃的で一度口に出すと引っ込みがつかなくなる。半沢直樹に土下座しろといったシーンみたいに。だから、身の処し方を経験的に見つけていく。覚悟を持つ。それで臆病にならない。感情的になって我を忘れるのは、組織人として最低だからな。
克己復礼。自分に負けたらだめだね。志ある者は。
裏でこそこそすると疑られるから、堂々としよう。変革者なんだからね。
半沢直樹が人気があったのは、心のどこかで、半沢直樹的な人を求めているんじゃあないかな。
ステップ・バイ・ステップ。慌てずにね。綺麗な仕事を覚えようね。美学だよ。美学。



まず仕事の出だしについて、基本を覚えよう。
指示や注文を受けたり、結論が出たら、速やかに戻って一度紙に書くなり、パソコンに打ち込むなどして整理する。これは、なるべく時間を置かない方がいいけど、出先だと、その時間がなかなか取れないので、簡単なメモでもいいからつけておく。なぜなら、先ず忘れる。忘れるから。暗記を頼らない。
戻って整理すると大概は、すぐに困る。聞きそびれたり、覚えていなかったり、忘れたり。相手の言っている事がよくわからなかったり。
まず、困っていることを認める。そこが問題なのだからね。わからない事、できない事、まずそれを箇条書きにする。そこから仕事が始まるの。
くれぐれも、わかったつまりにならないよう。知ったかぶりをしないよう。わからない事はわからない。できない事は、できない。
解らない事、できない事を箇条書きにしたら、そあどうしようだな。まず上司に相談する。あるいは、わかる人にきく。一番、わかるのは、注文した人や指示した人のはずなんだけど。そうとも限らないから厄介。
とりあえず、直後なら確認という形で聞くことができる。だから、速やかに、一度整理する必要がある。
注意すべきなのは、簡単な事が出来ない。当たり前な事がわからないから問題なので…。簡単な事が出来ないとどうしたらいいかわからなくなる。誰に相談したらいいかもね。でも、躊躇なく聞く。そうしないと聞けなくなる。
親父は、わからない事は聞け。わからない事をわからないままにするなといつも言っていたけど。それが聞けない。聞き方がわからない。それでわからないままに放置して仕事に着手できない。ほったらかしていてどうしようもなくなってから着手するから、時間も準備も出来ていなくて失敗する。言い訳もできないから嘘をつく。要するにここで問題なのは、誰に、どうやって聞くかだ。
困ったり、わからなかったり、できない事があったら、すぐに聞く。問題は聞き方がわからない。だとしたら、考えるのは、どうやって聞こうか。誰に聞こうか。そこを間違わないように。
出だしを間違うと後は、全て間違う。ボタンの掛け違いをすると全部やり直しになるから、まず、仕事の始点をしっかりと作りこむ。はじめの内なら修正するのは簡単だけど、時間がたてばたつほど難しくなる。
わかるというのには、三段階ある。まず第一段階が相手の言っている事がわかる。第二段階は、相手の求めている事や目的がわかる。第三段階は、それに対して自分が何をすべきかがわかる。
仕事は、自分が何をすべきかがわかるところまでいかないと分かった事にならないし、自分が何をすべきかがわかる段階ではじめて自分の問題になる。
多くの初心者は、第一段階でとどまっている場合が多い。
第一段階は、話の話だから、いつまでも、仕事にはならない。
まず、第一段階では、相手の言っている事を忠実に再現する。そこから始めるけど、それが難しい。なるべく、記憶があるうちにいったん整理するか、備忘録を付けておく。
第二段階に、相手が、何を求めているか。目的としているかを明らかにする。これは相手に確認するしかないよね。
第三段階で、相手の要求に応じて、自分はどうするか。
例えば、お客様が給湯器が欲しいと注文された。これが第一段階。それでカタログを持ってきてほしいと求められた。これが、第二段階。そして、明日、訪問して詳しくお聞きしますので、その時に一緒にカタログを持ってきていいですか。一番肝心なのは、第三段階。ここで自分の考えを出す。
今の子は、試験をされているのと錯覚しているけど、試験をしているわけではないからね。暗記する必要はない。一度表に出す。そして、自分が今、どういう状態かを正確に知る。わからない事はわからない。できない事はできない。無理をせず正直に出す。その上で、さあどうしようかだからね。
相談する相手を間違わないようにね。わかる事に聞かないと教えてはくれない。わかっていない人に聞けば侮辱されるのがオチ。人は、なかなか、自分の欠点は認めたがらないからね。わからない事があったら隠そうとする。隠そうとして怒るか、嘘をつく。聞く相手を間違うと痛い目にあう。だから、相談できる人を決めておこう。でも、自分が傷つく事を怖れては駄目だよ。怖がってばかりいたら、自分を強くする事が出来ないからね。多少は悔しい思いはする。ただ、転んでもただ起きないようにね。何かを掴んで立ち上がる。
最後にもう一度、確認するよ。最初は何もわかっていない。
戻ったら、すぐに、言われた事を忠実に再現する。(まずできない。受診、検査。)
忘れた事、聞きそびれた事、わからない事を箇条書きにする。
次に、相手が求めていることを確認する。ここは相手に聞くしかない。独断で、わかったつもりになると後で問題となる。ここはしっかりと確認しよう。(この点を直後に点検しないと、いつまでも、仕事が着手できない。診断書)
そして、最後に自分の考えで自分が何をするかを判断し、相手の承認をとって細目を詰める。(どうしたらいいかが一番問題。処方箋だな。一人抱え込まず,皆と相談して、協力を求める。助けてもらう。)
解らない事はわからない。できない事はできない。無理をしないで、正直に話を詰めていく。誤魔化したり、言い訳したり、逃げたりしない。
解らない事をわからないままに放置しない。わからない事をわからないまま放置すると言い訳が出来なくなる。嘘をつくようになる。心を病む。
自分が傷つくことを怖れない。太くなる。聞く相手を間違わない。

若い子たちは、聞いてはいけないとか、自分の意見、考え方を言うとひどい目にあわされるとか、難しい話は嫌がられると思い込んでいる、刷り込まれている気がする。
そんなことはないよ。我々は、わからない事があったら何でも聞け、自分の考えをもってハッキリ言えるようにしろと育てられたけどね。
ただ、団塊の世代が強かったからね。今でもそうだけど。あいつら闘争だからね。自分意見が違う奴は蹴散らかす。
確かに、簡単な質問などしようものなら、そんなこと自分で考えろと怒鳴られたり、怒られたり。自分の考えと違うこと言うと人格まで否定されるようなこと言われたりね。
それは、自分がわかっていないからだよ。理不尽なんだよ。そう思って相手にしない方がいい。
あんまり、身構えなくていいよ。仕事だからね。わからない事があったら聞く。自分の考えをしっかり持つ。そうしないと責任をもって仕事はできないよ。



       

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